実験映像・資料Movie
加振実験映像
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鉄骨造
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0501 標準試験体を用いたE-ディフェンスの応答確認実験
(2005年7月) ( 実験番号 E200501 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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7月8日 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波 90%
( E200501_050708_1.mpeg )
7月8日 1995年兵庫県南部地震 JR鷹取波 90%
( E200501_050708_2.mpeg )
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0601 鉄骨系工業化住宅(2階建て)の耐震性能検証と制振効果の検証
(2006年6月) ( 実験番号 E200601 )鉄骨造 免制震 家具什器 - 加震ケース(入力地震動)
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6月29日 2014年新潟県中越地震 K-NET小千谷波70%
全景(南) ( E200601_060629_1.mpeg )
制震棟1Fリビング( E200601_060629_2.mpeg)
耐震棟2F子供部屋( E200601_060629_3.mpeg)
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0701 鉄骨造建物実験研究 倒壊防止装置を転用した負荷フレームによるテストベッド整備のための予備実験
(2007年7月) ( 実験番号 E200701 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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7月30日 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波 Y軸単軸 100%
全景 ( E200701_070730_1.mpeg )
平面フレーム 柱梁接合部( E200701_070730_2.mpeg )
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0703 鉄骨造建物実験研究 完全崩壊再現実験
(2007年9月) ( 実験番号 E200703 )鉄骨造 非構造部材 - 加震ケース(入力地震動)
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9月25日 1995年兵庫県南部地震 JR鷹取波 40%
( E200703_070925.wmv )
9月27日 1995年兵庫県南部地震 JR鷹取波 100%
( E200703_070927.wmv )
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0709 長周期地震動を受ける高層建物の損傷過程、安全余裕度把握
(2008年3月) ( 実験番号 E200709 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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3月21日 東海・東南海地震において予測される名古屋市での想定波
全景(正面) ( E200709_080321_1.wmv )
全景(斜め) ( E200709_080321_2.wmv )
梁、接合部、部材( E200709_080321_3.wmv )
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0807 鉄骨造建物実験研究 制振構造建物実験
(2009年3月) ( 実験番号 E200807 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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3月5日 Steel Damper
1995年兵庫県南部地震 JR鷹取駅記録波100%
( E200807_090305.wmv )
3月12日 Viscous Damper
1995年兵庫県南部地震 JR鷹取駅記録波100%
( E200807_090312.wmv )
3月19日 Oil Damper
1995年兵庫県南部地震 JR鷹取駅記録波100%
( E200807_090319.wmv )
3月27日 Viscoelastic Damper
1995年兵庫県南部地震 JR鷹取駅記録波100%
( E200807_090327.wmv )
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0904 鉄骨造建物実験研究 日米共同研究(ロッキングフレーム実験)
(2009年8月) ( 実験番号 E200904 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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8月10日 ヒューズA1 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波65%
( E200904_090810.wmv )
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0905 長周期地震動を受ける超高層建物の応答低減手法の開発
(2009年9, 10月) ( 実験番号 E200905 )鉄骨造 家具什器 - 加震ケース(入力地震動)
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9月15日 東海・東南海地震において予測される名古屋市での想定波
全景(斜め上) ( E200905_case1-4.wmv )
下層骨組部 ( E200905_case1-12.wmv )
鋼製ダンパー骨組部 ( E200905_case1-19.wmv )
鋼製ダンパー上層部 ( E200905_case1-24.wmv )
会議室屋上 ( E200905_case1-room.wmv )
9月18日 東海・東南海地震において予測される名古屋市での想定波
全景(斜め上) ( E200905_case2-4.wmv )
下層骨組部 ( E200905_case2-12.wmv )
鋼製ダンパー骨組部 ( E200905_case2-19.wmv )
会議室屋上 ( E200905_case2-room.wmv )
9月25日 東海・東南海地震において予測される名古屋市での想定波
全景(斜め上) ( E200905_case3-4.wmv )
下層骨組部 ( E200905_case3-12.wmv )
オイルダンパー骨組部 ( E200905_case3-19.wmv )
ワークスペース屋上 ( E200905_case3-room.wmv )
10月2日 東海・東南海地震において予測される名古屋市での想定波
全景(斜め上) ( E200905_case4-4.wmv )
ダイニングキッチン屋上( E200905_case4-room.wmv )
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0908 鉄骨造建物実験研究 イノベーティブ実験
(2009年12月) ( 実験番号 E200908 )鉄骨造 免制震 - 加震ケース(入力地震動)
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12月15日 座屈拘束ブレース 1995年兵庫県南部地震 JR鷹取波EW成分 100%
全景 ( E200908_091215_1.mpg )
座屈拘束ブレース( E200908_091215_2.mpg )
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1102 日米共同研究による免震技術の評価実験
(2011年8月) ( 実験番号 E201102 )鉄骨造 免制震 非構造部材 家具什器 - 加震ケース(入力地震動)
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実験紹介映像(ナレーション、解説付き)
( E201102_1108.mpeg )
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1303 地震によって損傷を受けた鉄骨建築物の耐震安全対策に関する実験研究
(2013年10月) ( 実験番号 E201303 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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10月10日 1995年兵庫県南部地震 JR鷹取波 100%
全景(南東)( E201303_131010_ 1.mpeg )
全景(南) ( E201303_131010_2.mpeg )
梁端接合部 ( E201303_131010_3.mpeg )
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1305 鉄骨造高層建物の崩壊余裕度定量化
(2013年12月) ( 実験番号 E201305 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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12月11日 南海トラフ三連動地震動 227.3 %
全景( E201305_131210_1.mp4 )
1F柱脚( E201305_131210_2.mp4 )
2F 柱梁接合部 ( E201305_131210_3.mp4 )
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1306 大空間建築構造体における非構造部材の実験
(2014年1, 2月) ( 実験番号 E201306 )鉄骨造 非構造部材 - 加震ケース(入力地震動)
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未対策天井
1月28日 2011年東北地方太平洋沖地震 K-NET仙台波 50%加振1回目
( E201306_140128_1.wmv )
1月28日 2011年東北地方太平洋沖地震 K-NET仙台波 50%加振2回目
( E201306_140128_2.wmv )
耐震天井
2月27日 2011年東北地方太平洋沖地震 K-NET仙台波 50%加振
( E201306_140227.wmv )
2月28日 2011年東北地方太平洋沖地震 K-NET仙台波 100%加振
( E201306_140228_1.wmv )
2月28日 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波 100%加振
( E201306_140228_2.wmv )
2月28日 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波 150%加振
( E201306_140228_3.wmv )
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2003 災害時重要施設の高機能設備性能評価と機能損失判定のための振動実験
(2020年12月) ( 実験番号 E202003 )鉄骨造 免制震 非構造部材 設備機器 家具什器 - 加震ケース(入力地震動)
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12月8日 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波 XY50%,Z100%
全景 ( E202003_201208_1.wmv )
耐震棟3F手術室 ( E202003_201208_2.wmv )
免震棟3F透析室 ( E202003_201208_3.wmv )
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2004 力の伝達を制限する接続部を有するフレーム・スパインシステムの振動台実験
(2020年12月) ( 実験番号 E202004 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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12月17日 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波 Y軸単軸 100%
全景 ( E202004_201217_1.mp4 )
T字ダンパー 2F接続部 ( E202004_201217_2.mp4 )
U字ダンパー 4F接続部 ( E202004_201217_3.mp4 )
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2204 10層鉄骨造オフィス試験体による建物の動的特性評価実験
(2023年2月) ( 実験番号 E202204 )鉄骨造 非構造部材 設備機器 家具什器 - 加震ケース(入力地震動)
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2月17日 1995年兵庫県南部地震 JMA神戸波 100%
全景(南東) ( E202204_230217.wmv )
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2301 体育館架構の地震応答制御実験
(2023年7, 8月) ( 実験番号 E202301 )鉄骨造 - 加震ケース(入力地震動)
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8月3日 正弦波4.41Hz Y軸方向
全景(南) ( E202301_230803.mp4 )
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0501
標準試験体を用いたE-ディフェンスの応答確認実験
(2005年7月) (
実験番号 E200501 )
E-ディフェンスの本格運用に先立ち、試験体搭載時の震動台の応答および性能確認、計測系システムの性能確認などを目的とした確認試験を実施しました。試験体として、幅12 m、奥行き9 m、高さ20 mの5層鉄骨フレーム建物を作製して、1995年兵庫県南部地震で観測された地震動などを入力しました。その結果、震動台の応答は、試験体の共振の影響を受けますが、入力地震動を調整することにより、その影響を低減できることなどが明らかとなっています。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200501

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0601
鉄骨系工業化住宅(2階建て)の耐震性能検証と制振効果の検証
(2006年6月) (
実験番号 E200601 )
【大和ハウス工業(株)による施設貸与実験】
近年、住宅には、1995年兵庫県南部地震クラスの地震動に対して、倒壊しないレベルの耐震性能が求められるようになってきています。設計性能をはるかに超えた性能となりますが、非構造部材が耐震性能に寄与することができれば、躯体の負担が減り、上記の性能を満足することが可能です。一方、非構造部材により建物の剛性が大幅に上昇して、局所的に大きな力が作用して、最終的に建物の耐震性能が低下することも考えられます。このことを検証するために、各部材について実験を実施、その結果を基にモデル化して応答解析を行っても、部材の組み合わせ効果やスケール効果を適切に評価することが難しいのが現状です。以上のことから、住宅の剛性・減衰の把握および数値モデル化を目的として、E-ディフェンスを用いた実際の建物の加振実験を行いました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200601

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0701
鉄骨造建物実験研究 倒壊防止装置を転用した負荷フレームによるテストベッド整備のための予備実験
(2007年7月) (
実験番号 E200701 )
E-ディフェンスを用いることにより、実物大の大型試験体を加振することができますが、このような試験体を用いた実験はコストがかかるため、実験の目的によっては、建物の平面フレームなど構造物の一部を試験する方が経済的に、必要なデータを得ることができます。そこで、多目的慣性質量システムを備えたいわゆる「テストベッド」を用いて、平面フレームに載荷する手法を検証するための予備実験を実施しました。テストベッドは、平面寸法6 m × 4.5 m、高さ2.7 mの鋼製トラスボックスで構成されており、寸法3000 mm × 4000 mm、質量30トンのコンクリートスラブが組み込まれています。試験体の平面フレームを、2基のテストベッドで挟み込み、試験フレームとテストベッドを接続することで、地震時のテストベッドユニットの水平方向慣性力を試験フレームに伝達させました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200701

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0703
鉄骨造建物実験研究 完全崩壊再現実験
(2007年9月) (
実験番号 E200703 )
実大4階建鉄骨造建物の震動台実験を実施しました。試験体は、現行の建築基準法で定められる最低限の安全性を満足するよう設計され、鉄骨の構造骨組だけでなく、コンクリートの床・軽量コンクリートの外壁・アルミサッシ・ガラス窓・石膏ボードの間仕切壁・天井など、非構造体と呼ばれる部材も含めて、建物としての主要な要素を全て再現しています。実験は、微小地震から震動台の最大能力を使った極大地震まで、徐々に加振レベルを上げて行いました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200703
実験の概要: E200703.pdf

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0709
長周期地震動を受ける高層建物の損傷過程、安全余裕度把握
(2008年3月) (
実験番号 E200709 )
試験体は、高層建物の平均的な規模として地上21階、高さ80 mの建物を想定しました。1階から4階までを実規模の鉄骨造架構とし、その上に5階から21階までの揺れを模擬するシステムを組み込みました。東海地震において予測される首都圏での想定波、東海・東南海地震において予測される名古屋市での想定波等を入力しました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200709
実験の概要: E200709.pdf

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0807
鉄骨造建物実験研究 制振構造建物実験
(2009年3月) (
実験番号 E200807 )
制振部材を有する実大5層鉄骨造建物の加振実験を行いました。
実験の目的は、いまだ経験のない大地震下での制振装置付き建物の性能を検証することです。制振装置としてブレース型ダンパーを用い、鋼材・粘性・オイル・粘弾性・なしの順に取り替えながら加振を行いました。試験体は、事務所ビルを想定したものであり、可能な限り実際に近い建物とするため、非構造部材も設けています。加振には、JR鷹取波を様々なレベルで用い、試験体の応答を検証しました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200807
実験の概要: E200807.pdf

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0904
鉄骨造建物実験研究 日米共同研究(ロッキングフレーム実験)
(2009年8月) (
実験番号 E200904 )
防災科学技術研究所は、NEES (The George E. Brown, Jr. Network for Earthquake Engineering Simulation) との国際共同研究の一環として、 鉄骨造ロッキングフレームの加振実験を行いました。米国側はスタンフォード大学およびイリノイ大学から、日本側は防災科研の他、東京工業大学、北海道大学および民間企業から研究者が参画しました。
実験の目的は、ロッキングフレームおよびエネルギー吸収部材の動的載荷時における基礎的データを取得することです。試験体は、中央の黄色い平面骨組であり、地震時の慣性力は、 両脇に配置された3層ずつ合計6基の慣性重量装置(テストベッド)により与えられます。加振には、JMA神戸波およびノースリッジ地震波の一方向成分を様々なレベルで用い、試験体の応答を検証しました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200904
実験の概要: E200904.pdf

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0905
長周期地震動を受ける超高層建物の応答低減手法の開発
(2009年9, 10月) (
実験番号 E200905 )
試験体は、高層建物の平均的な規模として地上21階、高さ80 mの建物を想定しました。 1階から4階までを鉄骨造骨組とし、その上に、5階から21階までの揺れを模擬するための、コンクリート錘と積層ゴムからなる実験装置を載せました。東海地震において予測される首都圏での想定波、東海・東南海地震において予測される名古屋市での想定波等を入力しました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200905
実験の概要: E200905_1.pdf
、E200905_2.pdf

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0908
鉄骨造建物実験研究 イノベーティブ実験
(2009年12月) (
実験番号 E200908 )
「E200701-鉄骨造建物実験研究 倒壊防止装置を転用した負荷フレームによるテストベッド整備のための予備実験」で検証された手法を用いて、制震装置を有する平面フレームに載荷するE-ディフェンス実験を行いました。制振装置として、座屈拘束ブレース、イノベーティブダンパー、鋼管ダンパーを用いています。これらの試験体に、JR鷹取波を中心に入力することで、その性能の比較検証を行っています。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E200908

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1102
日米共同研究による免震技術の評価実験
(2011年8月) (
実験番号 E201102 )
防災科学技術研究所は、米国ネバダ大学と共同で、免震技術の評価実験を行いました。実験では、基礎を固定した耐震構造と免震装置を基礎に組み込んだ免震構造の建物に対して、東北地方太平洋沖地震時の揺れを再現して入力し、免震構造の応答特性把握と構造の違いによる室内被害の違いについて検証しています。
実験で用いた地震波は、2011年東北地方太平洋沖地震時にK-NET岩沼観測点(宮城県岩沼市)で観測された記録です。この記録は、約3分間と長い時間揺れが続き、中低層建物に影響の大きい短周期成分と免震構造に影響の大きい長周期成分の両方をやや多く含んでいる特徴を持つ、多くの建物に影響のある記録です。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E201102
実験の概要: E201102.pdf

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1303
地震によって損傷を受けた鉄骨建築物の耐震安全対策に関する実験研究
(2013年10月) (
実験番号 E201303 )
兵庫県南部地震において、新耐震基準により設計された鉄⾻造建築物の梁端溶接接合部の破断を伴う被害が報告されました。一方、外装材の損傷が⽐較的軽微で、外観目視調査だけでは接合部の損傷検知が困難な事例も数多く確認されており、未検知の損傷が残されている懸念が指摘されています。このような背景を基に、兵庫県と神戸大学との共同で、1) センサーを用いた鉄⾻建築物の健全度推定技術の開発、2) 南海トラフ巨⼤地震発生時の、過去の地震で柱梁接合部が損傷した鉄⾻建築物の被害程度推定を目的とした実験研究を行いました。実験では、実⼤3階建て鉄⾻建築物の⼀部を取り出した試験体に、JR鷹取波や神⼾市における南海トラフ地震想定波等を入力しています。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E201303
実験の概要: E201303.pdf

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1305
鉄骨造高層建物の崩壊余裕度定量化
(2013年12月) (
実験番号 E201305 )
文部科学省の委託研究「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト-都市機能の維持・回復に関する調査研究-」の一環として、「鉄骨造高層建物の崩壊余裕度の定量化」と「建物健全度評価のためのモニタリングシステム開発」を目的に、鉄骨造高層建物を対象に徐々に破壊を進行させ最終的には崩壊させ、建物の余力等を検証するE-ディフェンス震動台実験を実施しました。試験体として、1980~90年頃の設計施工を対象とした鉄骨造18層建物の1/3試験体(1 × 3スパン、平面5 m × 6 m、高さ25.3 m、重量約420トン)を製作しました。振動台実験の試験体としては世界最大規模のものです。この試験体に「南海トラフ三連動地震動」として作成した想定地震動などを加えたところ、想定に近い崩壊モードを確認することができました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E201305
実験の概要: E201305.pdf

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1306
大空間建築構造体における非構造部材の実験
(2014年1, 2月) (
実験番号 E201306 )
防災科学技術研究所では、学校施設における大空間建築物の実験研究プロジェクトにおいて、世界最大規模の天井試験体面積を持つ体育館を模擬した試験体の加振実験を実施し、2011年東北地方太平洋沖地震時に多数の施設で発生した吊り天井の脱落被害を再現しました。この実験により、実建物に取り付けられた吊り天井の接合金物が外れ、天井が落下する過程を世界で始めて映像におさめることが出来ました。また、脱落した天井が下まで落下しないように受け止め、人的被害を防止するフェイルセーフ機能の有効性も確認できました。また、平成26年4月施行の技術基準に従った天井(耐震天井)についても実験を実施し、設計想定の2倍以上にあたる2011年東北地方太平洋沖地震の揺れに耐えることを確認しました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E201306
実験の概要: E201306.pdf

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2003
災害時重要施設の高機能設備性能評価と機能損失判定のための振動実験
(2020年12月) (
実験番号 E202003 )
文部科学省からの補助事業「首都圏を中心としたレジリエンス総合力向上プロジェクト~サブプロジェクト(c)非構造部材を含む構造物の崩壊余裕度に関するデータ収集・整備~」では、大地震時における都市機能の速やかな回復、損傷の同定や修復を目的として、E-ディフェンスを活用した、内外装材、家具・什器、配管設備等を含む建造物の機能保持、および建物倒壊までの耐震余裕度に関するデータを収集・整備しています。
本研究では、災害時にも継続的な運用が期待される地域医療の中核病院等を対象に、地震直後にその機能損失度を定量的に評価する手法を提案し、無用な混乱を回避して、安全かつ効率的な管理者の被災後運用判断を支援する仕組みに関する研究開発を目的として、高機能設備を付した病院建物に対する大型振動台実験を実施しました。4階建ての耐震棟と3階建ての免震棟の2棟を渡り廊下で接続する試験体を作製し、試験体内に医療機器を設置して、実際の医療施設の状況を再現しています。実験の結果を基に、建物崩壊余裕度、病院機能の低下要因の特定、高機能設備個別の性能評価、施設の機能損失に関する定量的判定法を提案しています。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E202003

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2004
力の伝達を制限する接続部を有するフレーム・スパインシステムの振動台実験
(2020年12月) (
実験番号 E202004 )
従来の延性鋼フレームシステムは、横方向の階間変位集中と単階メカニズムに大きな潜在的なリスクを有し、変位感受性の高い非構造システムへの損傷や崩壊の危険性があります。剛性/強度の高い芯棒(スパイン)構造と従来の延性フレームを組み合わせることで、階間変位集中を軽減できますが、芯棒のようなシステムは高モード応答から大きな地震力と加速度を生じます。 最近の研究では、変形可能な力の伝達を制限する機構で接続(Force-Limiting Connection)することにより、建物の床を剛性の高い側方力抵抗システムから隔離することで、地震力と床加速度を大幅に低減できることが示されています。このことを検証するため、京都大学防災研究所およびイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校他との共同研究として、実大の4層S造建物とスパインをU字およびT字ダンパーで接続した試験体のE-ディフェンス震動台実験を実施しました。4層S造建物の下3層部分は、災害時重要施設の高機能設備性能評価と機能損失判定のための振動実験(E202003)の免震棟を再利用しました。実験の結果、S造建物に弾性スパインを追加すると、建物各階で均一な相関変形角が生じることや、弾性スパインの追加によって生じる床加速度の増加は、力の伝達を制限する接続部を採用することで低減できることがわかっています。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E202004

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2204
10層鉄骨造オフィス試験体による建物の動的特性評価実験
(2023年2月) (
実験番号 E202204 )
近い将来に発生が懸念される南海トラフ地震などの大規模な地震から生活を守り、社会経済活動を継続する為には、これら将来の地震に向けた事前の準備・対策と地震後の速やかな判断・対応が重要です。防災科研では、事前対策の基礎情報となる建物の揺れの周期や収まり易さ(動的特性)を建物の揺れから評価する「動的特性評価手法」の開発に取り組んでいます。そしてその為に、建物の揺れを計測するセンサーと計測・評価結果を即時発光表示するLEDライトを内蔵した外装材(LED光アラートシステム)の開発も民間企業との共同研究で行なっています。ここでは、動的特性評価手法とLED光アラートシステムの実証・検証の為、震動実験を実施します。
試験体は、平面形状が12.0m×8.0m、階数が10、高さが26.9m、重量が約700トンの実大10階建てオフィスビルです。実験では、計測震度2~4の中小地震と、計測震度が5を超える大地震を繰り返し試験体に入力して、動的特性の変化を捉えることを取り組みました。そして、試験体にLED光アラートシステムを設置して、計測した変形の即時発光表示の実証も行いました。実験の結果から、開発した動的特性評価手法によって、動的特性の変化を捉えることが可能であることと、LED光アラートシステムによって建物の変形を正確に計測し、LEDライトで即時表示できることが示されました。加えて、共同研究や余剰空間貸与の枠組みで、建物試験体内部の空間に、多種多様な内装材や家具、什器、設備機器を設置して、これらの地震による揺れや動きと損傷に関する貴重なデータを取得しました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E202204

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2301
体育館架構の地震応答制御実験
(2023年7, 8月) (
実験番号 E202301 )
災害時に避難所等として利用される,体育館等の大空間建物を対象として,地震時の弾性および弾塑性挙動の解明と,ダンパー等の対策技術の応答低減効果確認を目的とした震動台実験を実施しました。試験体は,アーチ屋根を有する体育館の1/4縮小模型で,間口6m,奥行き8m,高さ3.2mです。相似則を考慮して,試験体設計と重量調整を行いました。妻面に摩擦ダンパーを,屋根に同調マスダンパー(TMD)を設置しました。
3日間の加振実験を行いました。1日目は試験体の弾性範囲で応答させる実験を行い,屋根振動の支配モードとそれにより生じる加速度を分析しました。2日目は摩擦ダンパーとTMDを動作させた実験を行い,応答低減効果を確認しました。3日目は試験体を弾塑性挙動させて崩壊に至るまで加振を行い,崩壊メカニズムと終局挙動を分析しました。
本実験の詳細情報や取得データ・映像は、ASEBIにて公開されています。
DOI: https://doi.org/10.17598/NIED.0020-E202301

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