E-ディフェンス

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2024/08/06

E-Defense today

第16回日本地震工学シンポジウムへの出展のご報告

 第16回日本地震工学シンポジウムが令和5年11月23日(木)~25日(土)の3日間、パシフィコ横浜で開催され、防災科研の展示内の1ブースにて地震減災実験研究部門・兵庫耐震工学研究センターとして出展いたしましたことについてご報告いたします。
今回のシンポジウムは、令和5年は関東大震災から100年を経て、今後100年の地震工学を考え、過去に学び、複合化する激甚災害に備えた持続可能な社会を目指すことをテーマとして開催されました。
 E-ディフェンスの展示では、これまで実施されてきた「木造建物:耐震補強と非補強の比較」、「鉄筋コンクリート造建物:古い設計基準の学校校舎」、「大規模空間:吊り天井の脱落被害」、「10層鉄鋼造建物:オフィスビルのモニタリング」、「ブロック塀:不適格ブロック塀の検証」という5つの実験について実験動画をディスプレイにて掲示しました。また、ポスター展示も併せて行い、E-ディフェンスの紹介と成果、これまでの構造物の耐震性能・機能維持能力の把握・向上という取り組みから、時間と空間の拡がりを持った社会経済の活動継続能力の把握・向上を目的としたマルチブル・イベント、マルチブル・ストラクチャへと展開する新たな取り組みなどについてご説明しました。
 今回は、出展場所がシンポジウムのポスター発表と同じエリアに配置されていたこともあり、多くの方々にお立ちよりいただくことができました。一般公開や地域の防災訓練などとは異なり、シンポジウムという特色から、研究者や防災関係者がお立ち寄りいただくため、専門的な話となることが多かったです。ご案内した方の中には過去にE-ディフェンスで実験をされた方もいらっしゃり、ご自身が関係された実験のお話などをお聞きすることもできました。E-ディフェンス実験へ参加する方法、ASEBI活用方法についてなどの質問もいただき、有意義な場となりました。
 自身もシンポジウム参加などのお忙しい中、ご対応いただきました中埜部門長、合津副部門長、佐藤主任研究員、河又主任研究員、小松研究員、福井研究員、西研究員、木下様、また広報・ブランディング推進課の方々をはじめ、ご協力、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

写真1 展示の様子

写真2 ご説明の様子

 末筆ではございますが、令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、お亡くなりになられた皆さまに謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また、被災地で救済と支援活動にご尽力されている皆さまのご安全をお祈りしております。

文責:地震減災実験研究部門 招へい研究員 青木 崇